2026.07.6発行WIND FROM FUTURE Vol.52
特集
■材料不足・資材高騰時代、何を優先して守るか。
■なぜ今、「換気」なのか
■「見えない空気」を、「見える化」
■基礎断熱住宅の湿気対策は“設計設備”の時代へ
■見えない住環境を、もっと分かりやすく。
●既設床下換気システム点検・リプレイスのご提案
●ノベルティ向けOEM制作いたします
●運賃改定のご案内

材料不足・資材高騰時代、何を優先して守るか。
床下・小屋裏・・・いま改めて見直される“見えない空間”
住宅業界を取り巻く環境は、この数年で大きく変化しました。
木材価格の上昇。
設備機器の値上げ。
職人不足と納期長期化。
こうした変化は、一時的なものではなく、住宅業界全体の構造変化として定着しつつあります。
さらに近年は、世界的な資源価格の高騰や円安、物流コストの増加なども重なり、住宅関連資材は全般的に不安定な状況が続いています。
以前であれば当たり前だった「必要な時に、必要な材料がすぐ入る」という環境も、決して当然ではなくなりました。
加えて、建設・設備業界では深刻な人手不足も続いています。
特に現場を支えるベテラン職人の高齢化は年々進み、一方で若手人材の確保は容易ではありません。
その結果、
・工事日程が組みにくい
・施工までの待機期間が長くなる
・地域によっては対応できる業者自体が限られる
といった状況も全国的に増えています。
住宅業界では今、新築・リフォームを問わず、
「以前と同じ感覚では工事計画が組めない」
という声は、全国で当たり前になりつつあります。
|
TECHNICAL MEMO 建材価格・物流費・人件費の上昇は、 |
なぜ今、「換気」なのか
以前は、「古くなったら交換する」という考え方が一般的でした。
しかし現在は、単純に設備を交換するだけでも、
大きなコストが発生する時代です。
さらに、資材価格・物流費・人件費の上昇は、
住宅維持全体へ大きな影響を与え始めています。
だからこそ今は、“できるだけ傷ませない”
“劣化を加速させない”
という視点そのものが、住宅維持の重要
なテーマになっています。
資材が高い時代において重要なのは、
・交換しない
・やり替えない
・壊さない
この3つです。多くの人は、
・キッチンを新しくする
・外壁を塗り替える
・内装を整える
といった「見える部分」にコストをかけます。
もちろんそれも大切です。
ただ今の時代においてはもう一つ、優先順位を見直す必要があります。
それは、見えないところを整えること。
床下や小屋裏の環境が安定していれば、
構造材の寿命は確実に延びます。
つまり換気は、修理費を抑えるための設
備ではなく、そもそも修理を発生させないための投資とも言えます。
床下や小屋裏
に手を入れるというのは、派手さはありませんが、住まい全体の安定性を底から支える行為です。
実際には、
湿気・熱気・空気滞留
など、
住宅へ長期的な影響を与える要素が集中しやすい場所でもあります。
だからこそ近年は、
“表面だけを整える”のではなく、
「建物内部環境そのものを
安定させる考え方」
が重要になっています。
弊社では長年、
・床下換気
・除湿
・小屋裏換気
を通じて、
住宅の“見えない空気環境”と向き合ってきました。
そして、住宅を長く維持していくために、
床下や小屋裏といった“見えない空間”への視点は、これからさらに重要になっていくと考えています。