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リモートによるライブ視察サービス【リモート視察】
社員研修やユーザー様への提案にもご活用いただけます ライブ視察スタート 弊社ではお取引先様に向けて、ご販売いただいている製品の効果、安全性、施工に関する情報等をより深く知っていただくことを目的として、シミュレーションスタジオ、実験試験室、テストハウス、生産ラインなどを実際にご覧いただく視察受け入れを行なっております。製品効果の可視化、安全テスト、耐久試験風景などをご覧いただくことで「一層製品に関する知識が深まった」、「自信を持ってエンドユーザー様に提案できる」との声をいただいています。 そしてこのたび、視察のメインになっているスモークシミュレーションとセキュリティシステムを中心とした『リモートによるライブ視察サービス』を開始いたしました。 「興味はあるが、遠いのでなかなか福岡までは来ることができない」、「複数の人間で行くのにスケジュールの調整が難しい」などのご意見を踏まえ、内容は絞り込んだダイジェスト版的なものになりますが、実際に来ていただいた時と同じように双方向のやりとりを交えてご説明していく形のものにしております。 リモート視察に関するお問い合わせは 担当営業または本社営業管理課まで…092-595-0704 リモートによるライブ視察サービス【リモート視察】PDF
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まずは水周りの床下湿気対策から【HB-400EX(SS)/風太郎ベーシック(SS)】
ブロワー型換気+浸水センサー付き タイマーで新築にもリフォームにも 使いやすい床下換気ベーシックシリーズ 床下換気システムは床下の湿気(木部含水率)を低減させ土台木材の腐朽や強度劣化を防止することを目的としています。すでに1981年発売から40年近く経過しているロングセラー商品ですが、高温多湿の気候風土である日本の木造住宅には継続して必要とされています。 ユーザーの意識変化 もともと既築住宅の床下湿気が顕著にみられる物件への取り付けが主でしたが、ここ最近では予防的な意味(クレーム回避)も含めて新築住宅への採用が増加しています。あわせて一般の方もインターネットで手軽に情報を入手できる時代になり、エンドユーザーからの問い合わせ(効果性、価格等)が大きく増えてきており「住まいを長持ちさせたい」「今は大丈夫だが将来的に不安がある」など施主の方々の予防的意識も強くなっています。 同時に、デフレが長引き経済的に厳しい昨今、ユーザーの予算も圧迫され、本来は床下換気をつけたほうが良いし安心できると理解されつつも予算上シロアリ消毒やリフォームを優先され床下換気システム設置は後回しになるような現場が増えてきているようです。 最低限の予算で安心を提案 せっかくの機会を予算のみの理由で諦めることは、長い目で見るとユーザー側の損失にもつながります。高温多湿の気候が原因だけではなく増築による床下内基礎構造の変質、床断熱材追加による結露、水道管・排水管の損壊・結露、また住んでいる方の生活スタイルなどによっても床下の状況は刻々と変わってくるからです。こう考えると、予算を理由として床下換気の改善を諦めたくはありません。そういった現場の声を参考にして当社では「最低限の予算で安心」できる「床下換気ベーシック」シリーズをラインナップに加えています。すでに床下の環境劣化が顕著に表れている物件は正規の設置をお勧めしていますが、「今はそこまで床下の換気は悪くなさそうだが、さすがに水周りの床下部分は心配だ」「せっかく消毒やリフォームをしたから湿気の出やすい水周り部分の床下だけでもしっかり換気させておきたい」・・・ 床下換気ベーシックそんな住宅に対して「転ばぬ先の杖」として提案しやすいユニットです。水周り床下への設置が基本となりますので、水周り部分の床下はいつも空気の動きが活発になりカビや普及菌の発生を抑えることに効果があります。 ※面積が広かったり複雑な基礎構造の床下は換気扇設置箇所以外の床下部分に動風効果が出にくくなります。1年、3年、5年点検等で状態をチェックし、もし換気が不足しているようなときには追加の換気扇設置をご提案ください。 増える床下浸水・漏水への安全対策をプラス ベーシックシリーズではもう一つの安心を追加しました。それはタイマーの新機能です。年々、台風や大雨の被害が拡大しています。これまで安心だと考えられていた地域でも突然の被害に直面しています。当社ではすでに最上位機種用ハイブリッドコントローラーでは浸水検知センサーを採用しています。ベーシックシリーズはあくまで単体の床下ブロワー換気を基本としますのでスペックとしてはタイマー動作で十分です。しかしながら浸水センサーがセット不可能だったので、今回新タイマーST301S型との組み合わせもラインナップしています。これによって風水害による床下浸水はもちろん、水道管や排水管の劣化、損傷などによる漏水もいち早く検知し異常を知らせてくれます。(換気扇は運転停止します) まずは水周りの床下湿気対策から【HB-400EX(SS)/風太郎ベーシック(SS)】PDF
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家族構成・ライフスタイルに 合わせ、最適セキュリティ。【ライフディフェンス・エア】
今号では、自主警備型セキュリティシステム 「ライフディフェンス・エア」が ご家庭で実際に設置されている様子を取材しました。 設置場所や使い方、予想される効果など ご参考にされてください。 ■家族構成: ご主人(52)、奥様(47)、娘さん(20)、お祖母ちゃん(83) ■設置システム内容: ライフディフェンス・エア 「スタンダードセット」×1 窓ドアセンサー×10 火災センサー×2 非常ボタン×2 可動式非常ボタン×1 リモコン×4 ガレージセンサー×1 みまもり用センサー×1 活用事例1「防犯」 奥様かお祖母ちゃんのどちらかが在宅している日中は、車や人通りも多いため警備モードは使用されていません。夜はご主人や娘さんが帰宅するまで玄関以外は警備状態にしたいという要望で、写真のようにワイヤレスコントローラーを6エリアで分けて部分警備しやすくしています。 昼間は玄関と勝手口にカギをかけていませんが、チャイム通知機能をオンにしているため、人の出入りがあった時はチャイム音が鳴り知らせてくれます。安心感が倍増したとのことでした。 ■玄関と勝手口のセンサーが感知するとチャイムがなるように設定。人の出入りが音で確認できるだけで大きな安心感が得られる。 家族全員が帰宅し夕食が済むとお祖母ちゃんを除いた3人は二階に移動してしまうため、一斉警備(外出警備)を開始します。 警備および解除はリモコンでもワイヤレスコントローラーからでも出来ます。ワイヤレスコントローラーで警備解除する時には暗証番号の入力が必要となります。 ■リモコンは見通しで約80mの距離まで届く。このお宅では警備、解除の操作は二階からリモコンで行っている。 活用事例2「見守り」 日頃在宅率の高いお祖母ちゃん。一人で留守番のときも多く、何かあったときが心配なご夫婦が『見守り機能』に注目されました。 お祖母ちゃん用のトイレドアにセンサーを取り付け、ドアの開閉(無事)を確認できるようにしました。 ■無活動が確認されるとご主人のスマートフォンに知らせてくれる。 設定は8時間とし、8時間内にトイレを使用していない場合は異常とみなしご主人(ご主人が取れない場合は奥さん)のスマホに通報します。※通報メッセージは「活動を確認できません」 また、正常に活動されている場合も安心コールの意味で毎日正午にワンコール発報する機能もオンにしているので、出張時も無事を実感でき安心されているそうです。 活用事例3「非常通報」 非常時通報もお祖母ちゃんを基本に考えています。 非常ボタン付きリモコンは家族全員が所持。ただ、カバンの中に入れっ放しだったりどこか離れたところに置いている場合も想定し、ポイントとなる場所に非常ボタンを設置しました。一番に必要性を感じておられたのはお風呂とトイレ。室温の変化や無理な姿勢が原因で急に具合が悪くなったときです。そこで、浴室内には防滴仕様のワイヤレス非常ボタン、脱衣所とトイレには固定式の非常ボタンを設置。 活用事例4「火災」 オプションの火災報知機を組み合わせると万が一、台所で火を消し忘れたりして火災が発生した場合迅速に通報があります。(警備設定に関係なく24時間監視)また、ヘアアイロンを毎日使用している娘さんの部屋にも取り付けしました。 ■台所はガスコンロ近くの壁に、娘さんの部屋はヘアアイロンを使う真上の天井に無線式火災センサー煙感知タイプを設置。 活用事例5「ガレージ」 車やバイクの盗難も増えてきています。念のためにシャッターセンサーを設置。ガレージの中のものを盗み出そうとシャッターをあけた瞬間に自動通報してくれます。部分警備もできるようガレージ単独でのエリア設定にしました。在宅中でも離れたガレージだけ警備することもでき安心です。 活用事例6「ワンタッチダイヤル」 ライフディフェンス・エアのワイヤレスコントローラーには緊急時用にワンタッチダイヤル連絡先を2件登録できます。このお宅では、ご主人、奥さんの携帯電話は非常通報先として登録していますから緊急用として110番と119番を登録しました。 ■携帯電話が手元になくともワンタッチダイヤルを使えば直接救急車や警察を呼ぶことができる。 ※ハンズフリー会話は本体コミュニケーターそばで行ってください。 一度使うともう手放せない安心感。 ライフディフェンス・エアは家族構成やライフスタイルに合わせて自由に設定できるセキュリティシステムです。しかも操作は簡単。施工も無線式なので配線を引き回してお住まいを傷つけることもありません。センサーの電池交換も約5年に1回だけですから面倒なメンテナンスもほとんど不要です。 ライフディフェンス・エアを使うと、多くの利用者の方が口を揃えてこれまで意識していなかった安心を改めて感じたとおっしゃっています。警備ボタンを押してからでないと眠れなくなったとの感想も多くあります。 事業領域拡大商品としても注目されています。 安全は自ら対策する時代になりました。一般家庭やオフィス・店舗など様々なシチュエーションでも自在に提案可能な「ライフディフェンス・エア」。ビジネスフィールドの拡大に是非ご活用ください。 ■専用マンガ冊子 マンガでわかるライフディフェンス・エア230511 ■専用サイト セイホーセキュリティWEBサイト – ライフディフェンスエア | SEIHO SECURITY SYSTEM (seiho-security.com) 家族構成・ライフスタイルに 合わせ、最適セキュリティ。【ライフディフェンス・エア】PDF
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長期使用床下・小屋裏換気扇の安全点検対応を進めます。【床下・小屋裏換気扇】
発売開始から40年 弊社(当時は西邦電機株式会社)が3年以上の開発期間をかけて、日本最初の床下換気扇を発売したのが、1981年9月。すでに40年を超えるロングセラー商品となっています。 床下換気扇は発売当初から自社設計による湿気にも強いモーターを採用、長寿命商品として評価していただいており、設置20年を経過しても正常に動作しているものがほとんどです。しかしながら床下・小屋裏換気扇も電気製品ですので発生確率は低いものの、塩害や高湿度地域に設置した場合や取り付け位置によっては経年劣化が早まり事故につながることも考えられます。 長期使用製品安全表示制度 2009年4月に経済産業省令が改正され「長期使用製品安全表示制度」が施行されました。これは長期に亘り使用され、重大事故発生率は高くないものの、事故件数が多い製品(扇風機・エアコン・換気扇・洗濯機・ブラウン管テレビ)には、消費者等に長期使用時の注意喚起を促す表示を義務付ける制度です。 この長期使用製品安全表示制度の施行に伴い、弊社でも床下・小屋裏換気扇の設計標準使用期間を10年と設定しています。 (商品寿命は約15年を目安としてください。※塩害地域や過度な高湿環境は10年) 床下や小屋裏は室内に比べより劣悪な環境(湿気や埃等の多い)での使用となり、長期使用によりモーターなど内部部品の劣化が想定されるため定期的な安全点検が必要です。また床下や小屋裏はユーザー様が簡単に自分で点検できる場所ではありませんので販売店様による定期安全点検作業が基本となります。 ■タイマーの電源及び出力側端子ねじは確実に締め付けられているか。(コンセントのAC活線側がタイマーの入切スイッチ側になっているか) ■換気扇や配線の絶縁が低下・劣化していないか。 設置10年経過商品の安全点検をすすめていきます 弊社では床下・小屋裏換気扇の定期点検について設置後5年、10年と定めていますが、それが徹底されていない状況もみられます。特に設置後10年以上経過した製品は経年劣化によって漏電・火災などの事故につながる場合もありますので、必ず10年点検を実施し、安全を確認した上で使用継続していただきますようお願いいたします。(点検で安全が確認されるまでタイマーまたはコントローラーの電源プラグを抜いて使用を中断)タイマーやコントローラーについても液晶や時間表示が正常か、結線部の緩みがないかなどの点検をしてください。 経年劣化が激しい場合は安全重要部品の交換や買い替えをおすすめいたします。※設置15年以上の商品は買い替えをご提案ください。 ■2015年11月以降はタイマーやコントローラーのプログラムに運転開始から5年後(点検)通知、10年後(点検)通知+強制運転停止の機能を搭載しています。(業者による安全点検完了後停止解除) 製品事故を防ぎ、長く安全に使うために 床下換気扇は消費生活用商品安全法における長期使用製品安全表示制度の対象製品です。 ■製品の技術基準の改正「安全性の設計強化」 電気用品安全法の電気用品の技術基準で換気扇の安全重要部品の安全性強化の改正があり、弊社床下換気扇はコンデンサーや内部配線部品を金属のカバーで安全性強化(万が一、発火等に至らない様に)が義務付けられました。 ※この技術基準に適合前製品(2010年製以前の換気扇)を長期使用する場合、安全点検とより安全性が強化された電安法適合製品への買い替えが大変重要なポイントとなります。 安全点検のすすめ方 2022年度は、2012年以前に設置された商品について販売店様にご協力いただき積極的に安全点検を実施して参ります。点検については専用の点検チェックシートをご使用ください。ユーザー様への安全点検アプローチにおいては、リーフレット、チラシ、ハガキを準備していますので有効にご活用ください。これらは販売店様個別の内容に変更することも可能です。(詳細については弊社にご相談ください) また、販売店の廃業、設置ユーザー様との疎遠などによって未点検のまま使用を続けられている商品もございますので、並行して弊社ホームページ等で直接ユーザー様からの点検依頼を受けられる体制も整えてまいります。 安全点検につきましては「※長期使用製品安全点検制度」と同様に有償点検(ユーザー様の負担)が基本となります。 ※長期使用製品安全点検制度 長期使用製品安全点検制度は、製品を購入した所有者に対して、メーカーや輸入業者から点検時期をお知らせし、点検を受けていただくことで、事故を防止するための制度です。対象となるのは、所有者自身による保守が難しい設置型の製品で、経年劣化によって火災や死亡事故などの重大事故を起こすおそれがある製品(特定保守製品)です。 買い替えに関して 現在、床下換気扇は安全、機能面を大きく強化したラインナップとなっています。ぜひ付加価値の高い最新の商品でご提案ください。 ・絶対湿度(水蒸気量)感知センサー付きハイブリッドコントローラー HC310 ・浸水センサー付きタイマー ST301S ・強力換気ブロワータイプ(建築基準法遵守) ・フィトンチッド標準装備の拡散・かくはん型送風機(消臭、抗菌、防カビ、防虫効果) 長期使用床下・小屋裏換気扇の安全点検対応を進めます。【床下・小屋裏換気扇】PDF
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小屋裏機械換気によって温度はどう変わるか?【風之介ブロワー24/風之介ユニット】
夏場における小屋裏換気効果測定 年々厳しさを増す夏の暑さ。その熱気問題は、室内に置いても熱中症を引き起こすこともあり、深刻なものになっています。これまで当社では社内施設(テストハウス)で、熱気・湿気・結露などに対するさまざまな小屋裏換気の効果測定検証を実施し取りまとめてきました。 小屋裏の結露問題については福岡大学の須貝教授との対談を昨年1月号にて掲載、>>>2015.01.20発行 【新春特別対談】PDF 昨年は九州大学尾崎研究室と共同で研究論文に取り組み、今年からその内容が発表されています。 今回あらためて、夏場の小屋裏換気がどのような効果があるのかをサーモグラフィーを用いて検証。午後2時頃の一番暑い時間帯にスポットを当てています。 実験目的 小屋裏機械換気を作動した場合としない場合の室内温度及び人体温度を測定し小屋裏換気の効果を検証。 実験にあたっては、テストハウスA棟は小屋裏換気扇を午前8時から運転し、 テストハウスB棟は自然換気のみとしています。 実験日時 2016年8月18日 14時 温度測定箇所につい 効果検証のための温度測定箇所は ①吹き出し口温度 ②小屋裏内温度 ③天井面温度 ④人体表面温度 ⑤室内温度の5カ所としています。 測定器は、日置電機製ワイヤレスロガー、安立計測製温度計、テストー社製サーモグラフを使用。 右の写真をみて一目瞭然ですが、午後2時、屋根部に至ってはテストハウスA・B棟共に70℃近くとかなり高温になっています。テストハウスの屋根材は一般的なコロニアル瓦です。照続ける灼熱の太陽によって機械換気の有無にかかわらず屋根材は高温になっていることがわかります。 室内・人体温度の比較検証 では、室内の温度比較です。限りなく同条件に近い状況での比較となります。 比較結果としては明らかに温度差が見られました。温度の数値だけをみるとそこまで差が大きくないように思いますが、この室内40℃前後における1〜2℃は、お風呂の温度として考えていただければわかるように、体感的には大きいものとなります。 実際の家での検証 そして実際に小屋裏換気扇が設置してあるお宅での実験も実施しました。テストハウスのように単純には比較ができませんので、換気扇の運転をしている状態から14時に強制停止したときのデータを収集しました。 小屋裏換気を強制停止すると小屋裏自体の温度が約2℃上昇。排気口部は45・3℃からほぼ外気に近い42・1℃となり、3℃強の排熱効果を確認できました。ちなみにこのお宅ではここ数年夏場は強制的に24時間連続運転されています。今回の実験で特に日没後のエアコンの効きが強制停止により悪く感じたとのことでした。 >>九州大学共同解析 小屋裏換気効果技術資料(ダイジェスト版)PDF 小屋裏機械換気によって温度はどう変わるか?【風之介ブロワー24/風之介ユニット】PDF
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基礎断熱工法床下の湿気問題【TYPE-D】
ドライ・プロ TYPE-D/TYPE-Cはこちら 基礎断熱工法住宅の床下湿気トラブルを解決する 課題はいかに湿気を取り除きカビや腐朽を抑えるか 基礎断熱工法とは? もともと日本では北海道などの極寒地域から始まり、現在は全国的に拡がりを見せている基礎断熱工法住宅。基礎断熱とは外気に面する基礎で断熱する方法です。床下は建物内部の一部として扱われ、床面での断熱施工は不要になります。 この工法の特徴として、冬季は住宅内の床面温度を上昇させることができます。その原理は次の通りです。 ①地熱によって床下を暖めて住宅の床面の冷えた部分から暖める ②室内の暖房した空気が床下に入り、温度の低い水回り空間の床面を暖める また、夏季には猛暑の日が多いが地熱によって住宅の床面を冷やすことがわかってきました。 ■北側クローゼット床下1/2高(中央高さ)・1階トイレ床表面の温度(基礎断熱) (期間:2018.8.13.13:00 ~ 8.14.23:00)夏季は地熱の低い温度が原因で結露が発生する可能性が有るので注意 基礎断熱工法の注意点 日本は島国であり高温多湿な気候です。それに伴い梅雨を有する蒸暑地域であり、高湿化に伴うカビやダニなどの微生物被害、また同時に腐朽による躯体耐久性低下など木造住宅にとって厳しい環境にあります。基礎断熱工法は外気条件の影響を受けにくい設計ではありますが、注意しなければならないことがあります。 基礎断熱で結露やカビの危険性が高い時期は完成初年度の6月〜9月になります。原因の一番は土間コンクリートから出てくる大量の水蒸気です。引き渡し時期のコンクリートは乾いているように見えますがコンクリート工事に使われる水の量が多いため、水分が完全に抜けるには1〜2年はかかるといわれています。また工期中に雨などが降りさらに水分を含む場合もあります。コンクリートの水分が出る期間に夏場を迎えると床下は高温多湿の状態になりカビが発生しやすくなります。当然床下空間と室内は床ガラリなどで繋がっていますのでそのカビが居住者に健康的な影響を及ぼすことも考えられるのです。 床下木部の強度劣化に注意が必要 コンクリートの放湿にしろ、季節的且つ住まい方によって発生する湿気にしろ、それが床下に蓄積されると、構造材などの腐朽につながる場合があります。特に水分を多く含んだ木材は強度が著しく劣化しますので地震や台風などへの耐久性を考えると要注意です。 ■木材は含水率が1%低下した場合、曲げ強度は5%向上する。 ○木材含水率を低下させることが重要 それらの湿気トラブルを解決する方法として、弊社では専用の床下用除湿機「ドライ・プロ」を発売いたしました。 湿気、カビなどのユーザートラブル回避はもちろんのこと、床下の湿気を結露させ水分を外に放出し床下を乾燥させることで床下の耐久性・耐風性を大きく高めることができます。 当社では、床下湿気クレーム物件について永きに渡り多くの業者様から相談を受けてきました。そしてここ数年多くなってきたのが基礎断熱工法住宅の床下湿気トラブルについての相談です。基礎に通気孔を設ける床下換気システムは使用できない工法のため苦慮しておりましたが新規に開発した床下除湿機による効果検証実験では優れた効果性を確認できました。 専用コントローラーで完全自動運転 基本運転:毎日9:00~17:00の8時間除湿送風運転を自動で行います。また、周囲が低温(14℃以下)の場合は送風のみ運転します。 電気代 通常運転で半年から1年経過後、床下の状態が乾燥した良好の時に弱運転に切り替えし3時間運転に変更した場合、月の電気代は約390円まで節約が可能。 (電気代単価27円/kWh時) 床下除湿送風機「ドライ・プロ」効果検証テスト 実験方法 基礎断熱工法住宅の新築初期を想定し、各棟の床下基礎に36リットルの水を散水後、乾燥木材(杉)を設置し、木材の含水率及び床下の湿度を測定。 ・テストハウスA棟:床面積約10坪 基礎断熱工法床下(ドライ・プロ設置) ※除湿運転時間は9:00~17:00の8時間運転を毎日 ※毎日の除湿量の平均値500㎖/日 ・テストハウスB棟:床面積約10坪 基礎断熱工法床下(除湿送風機無し) ■テストハウスB(除湿送風機無し) ※実験開始約1ヶ月後、黒カビ発生 実験結果 福岡大学 須貝名誉教授による 床下除湿機効果確認 この床下除湿機で得られる効果として重要なのは、木部の含水率低減によって木材強度が大幅にアップすることです。一方、床下からの湿気が外壁内に上がって壁内でカビが発生する場合もあるのです。そういった意味から、日中は木材が湿気を放出しますからその時間帯にそれを除湿するという考え方は理にかなっており、さらに送風(攪拌)機能によりカビの発生しにくい環境になりますから基礎断熱工法の湿気対策品としてかなり有効であると思います。今回の実験データとしても満足できる結果となっていますね。 基礎パッキン・基礎断熱工法床下の湿気問題【TYPE-D】PDF
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基礎パッキン工法床下の湿気問題【TYPE-C】
ドライ・プロ TYPE-C/TYPE-Dはこちら 基礎パッキン工法床下の湿気対策。 即効性・確実性に優れる床下除湿ユニット、 ドライプロ TYPE‐C 発売開始 基礎パッキンとは 住宅の基礎と土台の間に約20㎜のパッキンを挟み込み、外壁のほぼ全周から床下を換気する基礎パッキン工法。 従来の換気口型に比べ耐震強度が優れ、約1.4倍の通風面積があると言われる工法で、雨返しのカバーや防虫ネットが換気口の全周囲を覆った仕様が一般的です。 基礎パッキン床下の湿気問題 現代住宅の床下基礎はトータル的に換気開口面積が広い「基礎パッキン工法」の採用が主体となっています。「基礎パッキン工法」は床下の隅にも通気性を確保することができる優れた工法です。 しかし実際は住宅が密集していたり、建物周囲に塀や植栽があったり、さらに耐震構造強化のために中基礎が複雑に入っていたりと、自然換気だけでは床下の空気が動きにくい状況にあります。 特に床下の中央部は結露・水たまり・カビなどのトラブルになりかねない状態が予想され注意が必要です。 基礎パッキン工法対策モデルへの展開 弊社では、2019年より「基礎断熱工法床下」の湿気対策として、床下を強制的に除湿しカビや腐朽の問題を解決する「床下用電子除湿ユニット・ドライプロ」を発売していますが、同時に基礎パッキン工法床下への活用も検討をすすめていました。今回ラインナップに追加されたTYPE-Cモデルは送風機形状を吹き出し四方向の撹拌型とし、静圧を低くすることで、外気の取り入れを抑え効果的に床下内を除湿することができます。◎実験方法(※E) 当社床下シミュレーションスタジオ(約10坪)の基礎パッキン工法において湿度が高く、換気不足を想定した条件(測定前に加湿処理等)で撹拌型除湿送風機の有無での実験データ(※F)「カビ指数」とはカビの発生しやすさを予測する指標で0~200で表され、環境生物研究所所長 農学博士 阿部恵子氏により提唱された指標。カビ指数値「20~50」はおよそ4ヵ月から1年以内にカビの汚染が始まる環境の目安。 湿気や埃に強いペルチェ式冷却機を採用 床下は湿気や埃の多い場所です。これまでも除湿機を利用して床下を乾燥させようとする試みはありましたが、故障やトラブルが多く発生し販売店が対応に苦心されていました。水漏れが発生し床下内が水浸しになるという本末転倒な事例も報告されていました。 ドライプロはそのような事例も踏まえた上で、湿気や埃の多い床下でもトラブルなく安心して使用できるよう、ペルチェ式冷却機と専用の撹拌送風機を組み合わせ、トラブルが発生しにくい設計、構造になっています。 専用コントローラーで完全自動運転 ドライプロは専用に設計されたコントローラーで完全自動運転いたします。また、安全性にも優れ、様々なトラブルも素早く検知し制御します。 ①低温時除湿運転自動OFF(初期設定14℃以下) 冬季における低温の乾燥した時期は自動運転始動時に低温温度を検知し、除湿機運転を停止ます。送風機のみ運転を行い床下の通風乾燥及び湿気澱み防止を行います。 ②ドレインパイプ排水異常検知・制御 除湿排水用のパイプが詰まって床下や機器内に除湿水があふれ出ないように排水状態を監視しています。異常を検知した場合は自動で運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。 ③コントローラー通信異常検知・制御 通信ケーブルが接続不良や断線によってコントローラと除湿機が通信不通になった場合は自動で運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。 ④送風機動作異常検知・制御 除湿機専用の送風機が送風しない又は異常停止している場合、異常を検知し自動で除湿運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。 ⑤除湿フィン異常検知・制御 タイマー運転始動時、ペルチェ式冷却ユニットの冷却側除湿フィンが低温にならず除湿不能になった場合、異常を検知し自動で除湿運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。 ⑥除湿フィン乾燥自動運転(カビ防止) 除湿機の除湿フィンに水滴が付いたままで運転を停止するとカビが発生しやすいため、除湿運転終了後送風のみの運転(1時間)を行い除湿フィンを乾燥させます。 ⑦放熱用フィン異常温度プロテクタ内臓 冷却ユニットの放熱側が異常高温度になった場合に冷却ユニットの電源を停止させ、正常に戻ったときに自動で復帰します。 ⑧送風機単独運転 除湿送風により床下内が十分に乾燥した状態を維持するようになった場合は除湿ボタンをOFFに設定すればコントローラー運転時に送風機のみが動作し、床下の湿気澱み防止を行います。 ●除湿運転は湿気の改善状況により、強弱の切り替え(手動)が可能です。 ●除湿性能(通常運転)公称値 ●フィトンチッドカートリッジ標準装備 ドライプロはお試し版フィトンチッド(植物精油)カートリッジを標準装備しています。フィトンチッドとは樹木が自分を守るために発散させる天然の抗菌成分です。その芳香には悪臭を消す中和消臭作用やカビや虫を寄せつけない抗菌・防虫作用などがあるといわれます。フィトンチッドの効果に関しての詳細は、SEIHO-WEBより社内実験データ等を参照 ■ 定格・性能 床下換気と床下除湿の違いについて 床下換気[自然な環境に近づけ床下を改善] 床下を風通しの良い自然な環境にし、木材の耐久性を高めます。 また撹拌・拡散型による動風効果でカビや腐朽菌の繁殖を抑えます。 雨季などの時期によっては床下に湿度の高い空気を取り入れることになり一時的に湿度、木部含水率が高くなる場合もありますが、一年を通じると確実に床下木部の含水率を低下させます。 ※ただしハイブリッドコントローラーを使用している場合は水蒸気量をセンサーで感知し換気動作させますので、雨季など外気の湿度が高い時期も床下に湿気を取り込みにくくなります。 床下除湿[季節に左右されず素早く床下を改善] 機械的に除湿された空気を床下に撹拌させることで確実に床下の湿度を下げ、木材やコンクリートの含水率を低減させカビや腐朽菌の繁殖を抑えます。 床下換気と比較して時期(梅雨時など)に左右されにくく即効性に優れます。 ※密封された空間や空気の動きが無い淀んだ空間(局所)に対し、除湿します。 基礎パッキン・基礎断熱工法床下の湿気問題【TYPE-C】PDF
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ハイブリッド・システム特集【タービン・ユニット/風太郎ユニット】
床下に湿った空気は取り込まない。 排気効果と撹拌効果を最大限に 床下換気扇が発売されて約42年。高温多湿の日本の気候風土によってもたらされる住まいへの悪影響、とりわけ床下の湿気による基礎木部腐朽、シロアリ等の発生は建物自体の強度劣化や居住者の健康被害にも影響があり深刻でした。床下換気扇はそれらの問題を解決する目的で開発されました。時代が変わり、住宅工法の変化にも関わらず未だ床下の湿気、結露等の問題は解決されていません。当社が昭和56年から発売している床下換気扇も時代を経て確実に進化しています。 床下機械換気の新標準を作り上げる 当社では、長年の経験に基づき床下換気の理想形を定義しました。 ①建築基準法を遵守していること ②取り付け施工時に住宅にダメージを与えないもの ③理にかなった制御方法であること 大きくはこの3点を重点課題として今後あるべき床下換気システムの開発を進めました。 ブロワー型換気扇開発 ①及び②は送風機本体の在り方に関わるテーマです。従来の床下換気扇は他社製品も含めてパネル型といわれるもので住宅の基礎に設けてある自然換気口部分に取り付けるものです。この方式でももちろん換気効果は発揮されます。しかしながら、故障時、運転停止時に本来計算設定されている床下換気量が確保されないものと見なされ、新築住宅の検査には通すことが難しい面がありました。また、既築住宅への取り付けでも換気扇本体部を挿入する為に換気口の格子部分を壊したりする必要もあり一部ユーザーさんの不安の声もありました。それらの問題をクリアーすべく、ブロワー型換気扇を開発。このタイプは従来品に対して静圧能力を5〜7倍と大きく引き上げることに成功しました。 基礎や換気口を傷つけることもありません。同時に基礎パッキング工法住宅への取り付けを可能にするなど活用範囲も広がりました。 ハイブリッド・コントローラー開発 そして③の「理にかなった制御方法」ですが、これについては30年以上の現場との係わりの中で培われた当社のノウハウが結集した部分です。 もともとタイマーでの時間運転でしたが、たまに「雨の日に湿った空気を床下に入れて大丈夫?」という素朴な疑問も。 確かに湿気を多く含む空気を床下に入れることで一時的に床下木部の含水率が大きくなる場合もありましたが通年で見ると床下全体として確実に含水率は低下するため特に問題視されることはありませんでした。同時に単純な相対湿度センサーによる動作制御が必ずしも良い効果を生まないことは多くの現場で見ていましたのであえて湿度とのリンクは必要ないとの考えでした。 しかし時代も変わり技術も進歩、ネックとなっていた外気湿度(水蒸気量)が高い時に換気することの弊害を解決。多機能ハイブリッド・コントローラーを開発・完成させました。(特許取得) 水蒸気量(外気)を検知して床下換気を制御する ハイブリッド・コントローラーは、相対湿度ではなく絶対湿度すなわち水蒸気量を検知し動作を制御するように設計しています。これは仮に相対湿度が高くても気温が低い場合は空気中に含まれる水分が少ないからです。相対湿度検知では換気した方が望ましい時にもそれが為されないという弊害が出てきます。 気温が低い冬場などは天候に関係なく空気中に含まれる水蒸気量も平均して少なく、春からある程度暖かくなると空気中に含むことのできる水蒸気量も多くなります。 水蒸気量を制御した場合の効果検証実験 恒温恒湿槽で水蒸気量を制御した場合の木材含水量の変化を検証実験し、その効果性を確認しました。 実験では、最大18%の水蒸気流入減となりました。 撹拌・拡散型送風機を別制御させる そしてもう一つの課題です。現在の床下換気はいわゆる排気型を基本とし、さらに効果を上げるために撹拌、拡散型送風機を組み合わせることが主流となっています。撹拌・拡散型送風機は床下の空気を活発に動かし結露等の発生を効果的に低下させるものですが、これを絶対湿度でコントロールさせると、高温多湿の長梅雨時期に床下の空気が動かなくなり、温湿度の悪条件も重なって床下が非常にカビやすく結露しやすい状態になってしまいます。 そこで、ハイブリッドコントローラーは排気(換気)と撹拌・拡散を分けて制御。撹拌・拡散ファンはタイマー動作としています。つまり、水蒸気量が多い日が続いても、カビ・結露防止のために毎日必ず一定時間床下内の空気が活発に動くよう設定されているのです。水蒸気量の多く含まれる外気を取り込まない代わりに動風効果により床下環境劣化を防ぐことができます。 また撹拌・拡散型送風機にはフィトンッドカートリッジを標準装備(一部商品を除く)していますので天然の植物精油の効果でカビ、ダニの忌避効果や消臭効果もさらにアップします。(フィトンチッドカートリッジは約1年毎交換) ■ハイブリッドモードについて フィトンチッドカートリッジ対応のモードです。フィトンチッドの効果を高めるために排気型の運転から自動的に2時間遅れこれによって床下内にフィトンチッドが充満し消臭・防カビ効果をアップさせます。運転開始時1年経過後は液晶のHBが点滅表示しカートリッジの交換時期をお知らせし自動でハイブリッドモード(2時間遅れ運転)が解除されます。 排気型・拡散型のハイブリッドコントローラーによる制御実験 実験結果 【従来型のタイマーで排気型と拡散型/撹拌型を同時に運転した場合】 換気装置の結果により含水量は低下する。水蒸気量変化に反応を示すも、初期の含水量を上回ることはない。 【ハイブリッド・コントローラーが排気型を停止させ、拡散型/撹拌型を独立運転した場合】 従来型タイマーと同様に含水量は低下する。水蒸気量が変化すると排気型換気装置が停止し、水蒸気量流入を制御することによって含水量の上昇が抑えられていることが確認できた。 点検時期表示と動作 コントローラー設置後100V印加時から5年経過毎に換気扇及びコントローラー の点検時期を知らせる機能がついています。 ※Ver3より点検をブザー音でお知らせ機能が追加 ハイブリッド・コントローラーの拡張機能 本体ファン(モーター)異常感知機能【風太郎ユニットには非対応】 ※Ver3より異常をブザー音でお知らせ機能が追加 本体ファンが異常センサー付きモデル(i『アイ』シリーズ)であれば、万が一ファンがロックした場合モーターセンサー異常を検知し運転が強制停止。同時にコントローラー表示部にエラーが表示され、点検ランプが点灯します。ユーザーにとっても安心な機能です。 床下浸水、漏水感知機能 オプションの床下浸水センサーを設置することで、浸水・漏水を検知するとブレーカーが落ちる前に通電をカットします。同時にコントローラー表示部にエラーが表示され点検ランプが点灯します。床下浸水被害の多い地域に限らず、できる限り活用していただきたい機能です。(別途オプション部材「分岐ハーネス」を使用し、最大4個まで浸水センサーを設置可能) ※Ver3より異常をブザー音でお知らせ機能が追加 ハイブリッド・システム特集【タービン・ユニット/風太郎ユニット】PDF