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小屋裏機械換気によって温度はどう変わるか?【風之介ブロワー24/風之介ユニット】

2023.05.25

夏場における小屋裏換気効果測定

 年々厳しさを増す夏の暑さ。その熱気問題は、室内に置いても熱中症を引き起こすこともあり、深刻なものになっています。これまで当社では社内施設(テストハウス)で、熱気・湿気・結露などに対するさまざまな小屋裏換気の効果測定検証を実施し取りまとめてきました。

小屋裏の結露問題については福岡大学の須貝教授との対談を昨年1月号にて掲載、>>>2015.01.20発行 【新春特別対談】PDF
昨年は九州大学尾崎研究室と共同で研究論文に取り組み、今年からその内容が発表されています。
今回あらためて、夏場の小屋裏換気がどのような効果があるのかをサーモグラフィーを用いて検証。午後2時頃の一番暑い時間帯にスポットを当てています。

実験目的

 小屋裏機械換気を作動した場合としない場合の室内温度及び人体温度を測定し小屋裏換気の効果を検証。

実験にあたっては、テストハウスA棟は小屋裏換気扇を午前8時から運転し、

 テストハウスB棟は自然換気のみとしています。

実験日時 2016年8月18日 14時

温度測定箇所につい

 効果検証のための温度測定箇所は ①吹き出し口温度 ②小屋裏内温度 ③天井面温度 ④人体表面温度 ⑤室内温度の5カ所としています。
測定器は、日置電機製ワイヤレスロガー、安立計測製温度計、テストー社製サーモグラフを使用。

 右の写真をみて一目瞭然ですが、午後2時、屋根部に至ってはテストハウスA・B棟共に70℃近くとかなり高温になっています。テストハウスの屋根材は一般的なコロニアル瓦です。照続ける灼熱の太陽によって機械換気の有無にかかわらず屋根材は高温になっていることがわかります。

室内・人体温度の比較検証

 では、室内の温度比較です。限りなく同条件に近い状況での比較となります。

 比較結果としては明らかに温度差が見られました。温度の数値だけをみるとそこまで差が大きくないように思いますが、この室内40℃前後における1〜2℃は、お風呂の温度として考えていただければわかるように、体感的には大きいものとなります。

実際の家での検証

 そして実際に小屋裏換気扇が設置してあるお宅での実験も実施しました。テストハウスのように単純には比較ができませんので、換気扇の運転をしている状態から14時に強制停止したときのデータを収集しました。
小屋裏換気を強制停止すると小屋裏自体の温度が約2℃上昇。排気口部は45・3℃からほぼ外気に近い42・1℃となり、3℃強の排熱効果を確認できました。ちなみにこのお宅ではここ数年夏場は強制的に24時間連続運転されています。今回の実験で特に日没後のエアコンの効きが強制停止により悪く感じたとのことでした。

>>>九州大学共同解析 小屋裏換気効果技術資料(ダイジェスト版)PDF