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まずは水周りの床下湿気対策から【HB-400EX(SS)/風太郎ベーシック(SS)】

2023.07.28

ブロワー型換気+浸水センサー付き
タイマーで新築にもリフォームにも
使いやすい床下換気ベーシックシリーズ

床下換気システムは床下の湿気(木部含水率)を低減させ土台木材の腐朽や強度劣化を防止することを目的としています。すでに1981年発売から40年近く経過しているロングセラー商品ですが、高温多湿の気候風土である日本の木造住宅には継続して必要とされています。

 

ユーザーの意識変化

 もともと既築住宅の床下湿気が顕著にみられる物件への取り付けが主でしたが、ここ最近では予防的な意味(クレーム回避)も含めて新築住宅への採用が増加しています。あわせて一般の方もインターネットで手軽に情報を入手できる時代になり、エンドユーザーからの問い合わせ(効果性、価格等)が大きく増えてきており「住まいを長持ちさせたい」「今は大丈夫だが将来的に不安がある」など施主の方々の予防的意識も強くなっています。
同時に、デフレが長引き経済的に厳しい昨今、ユーザーの予算も圧迫され、本来は床下換気をつけたほうが良いし安心できると理解されつつも予算上シロアリ消毒やリフォームを優先され床下換気システム設置は後回しになるような現場が増えてきているようです。

最低限の予算で安心を提案

 せっかくの機会を予算のみの理由で諦めることは、長い目で見るとユーザー側の損失にもつながります。高温多湿の気候が原因だけではなく増築による床下内基礎構造の変質、床断熱材追加による結露、水道管・排水管の損壊・結露、また住んでいる方の生活スタイルなどによっても床下の状況は刻々と変わってくるからです。こう考えると、予算を理由として床下換気の改善を諦めたくはありません。そういった現場の声を参考にして当社では「最低限の予算で安心」できる「床下換気ベーシック」シリーズをラインナップに加えています。すでに床下の環境劣化が顕著に表れている物件は正規の設置をお勧めしていますが、「今はそこまで床下の換気は悪くなさそうだが、さすがに水周りの床下部分は心配だ」「せっかく消毒やリフォームをしたから湿気の出やすい水周り部分の床下だけでもしっかり換気させておきたい」・・・

 床下換気ベーシックそんな住宅に対して「転ばぬ先の杖」として提案しやすいユニットです。水周り床下への設置が基本となりますので、水周り部分の床下はいつも空気の動きが活発になりカビや普及菌の発生を抑えることに効果があります。
※面積が広かったり複雑な基礎構造の床下は換気扇設置箇所以外の床下部分に動風効果が出にくくなります。1年、3年、5年点検等で状態をチェックし、もし換気が不足しているようなときには追加の換気扇設置をご提案ください。

 

増える床下浸水・漏水への安全対策をプラス

 ベーシックシリーズではもう一つの安心を追加しました。それはタイマーの新機能です。年々、台風や大雨の被害が拡大しています。これまで安心だと考えられていた地域でも突然の被害に直面しています。当社ではすでに最上位機種用ハイブリッドコントローラーでは浸水検知センサーを採用しています。ベーシックシリーズはあくまで単体の床下ブロワー換気を基本としますのでスペックとしてはタイマー動作で十分です。しかしながら浸水センサーがセット不可能だったので、今回新タイマーST301S型との組み合わせもラインナップしています。これによって風水害による床下浸水はもちろん、水道管や排水管の劣化、損傷などによる漏水もいち早く検知し異常を知らせてくれます。(換気扇は運転停止します)