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基礎パッキン工法床下の湿気問題【TYPE-C】

2023.02.21

ドライ・プロ TYPE-C/TYPE-Dはこちら

基礎パッキン工法床下の湿気対策。

即効性・確実性に優れる床下除湿ユニット、

ドライプロ TYPE‐C 発売開始

基礎パッキンとは

 住宅の基礎と土台の間に約20㎜のパッキンを挟み込み、外壁のほぼ全周から床下を換気する基礎パッキン工法。
従来の換気口型に比べ耐震強度が優れ、約1.4倍の通風面積があると言われる工法で、雨返しのカバーや防虫ネットが換気口の全周囲を覆った仕様が一般的です。

基礎パッキン床下の湿気問題

 現代住宅の床下基礎はトータル的に換気開口面積が広い「基礎パッキン工法」の採用が主体となっています。「基礎パッキン工法」は床下の隅にも通気性を確保することができる優れた工法です。

 しかし実際は住宅が密集していたり、建物周囲に塀や植栽があったり、さらに耐震構造強化のために中基礎が複雑に入っていたりと、自然換気だけでは床下の空気が動きにくい状況にあります。
特に床下の中央部は結露・水たまり・カビなどのトラブルになりかねない状態が予想され注意が必要です。

基礎パッキン工法対策モデルへの展開

 弊社では、2019年より「基礎断熱工法床下」の湿気対策として、床下を強制的に除湿しカビや腐朽の問題を解決する「床下用電子除湿ユニット・ドライプロ」を発売していますが、同時に基礎パッキン工法床下への活用も検討をすすめていました。今回ラインナップに追加されたTYPE-Cモデルは送風機形状を吹き出し四方向の撹拌型とし、静圧を低くすることで、外気の取り入れを抑え効果的に床下内を除湿することができます。◎実験方法(※E)
当社床下シミュレーションスタジオ(約10坪)の基礎パッキン工法において湿度が高く、換気不足を想定した条件(測定前に加湿処理等)で撹拌型除湿送風機の有無での実験データ(※F)「カビ指数」とはカビの発生しやすさを予測する指標で0~200で表され、環境生物研究所所長 農学博士 阿部恵子氏により提唱された指標。カビ指数値「20~50」はおよそ4ヵ月から1年以内にカビの汚染が始まる環境の目安。

湿気や埃に強いペルチェ式冷却機を採用

 床下は湿気や埃の多い場所です。これまでも除湿機を利用して床下を乾燥させようとする試みはありましたが、故障やトラブルが多く発生し販売店が対応に苦心されていました。水漏れが発生し床下内が水浸しになるという本末転倒な事例も報告されていました。
ドライプロはそのような事例も踏まえた上で、湿気や埃の多い床下でもトラブルなく安心して使用できるよう、ペルチェ式冷却機と専用の撹拌送風機を組み合わせ、トラブルが発生しにくい設計、構造になっています。

専用コントローラーで完全自動運転

 ドライプロは専用に設計されたコントローラーで完全自動運転いたします。また、安全性にも優れ、様々なトラブルも素早く検知し制御します。

①低温時除湿運転自動OFF(初期設定14℃以下)

 冬季における低温の乾燥した時期は自動運転始動時に低温温度を検知し、除湿機運転を停止ます。送風機のみ運転を行い床下の通風乾燥及び湿気澱み防止を行います。

②ドレインパイプ排水異常検知・制御

 除湿排水用のパイプが詰まって床下や機器内に除湿水があふれ出ないように排水状態を監視しています。異常を検知した場合は自動で運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。

③コントローラー通信異常検知・制御

 通信ケーブルが接続不良や断線によってコントローラと除湿機が通信不通になった場合は自動で運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。

④送風機動作異常検知・制御

 除湿機専用の送風機が送風しない又は異常停止している場合、異常を検知し自動で除湿運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。

⑤除湿フィン異常検知・制御

 タイマー運転始動時、ペルチェ式冷却ユニットの冷却側除湿フィンが低温にならず除湿不能になった場合、異常を検知し自動で除湿運転を停止、コントローラにエラー表示でお知らせします。

⑥除湿フィン乾燥自動運転(カビ防止)

 除湿機の除湿フィンに水滴が付いたままで運転を停止するとカビが発生しやすいため、除湿運転終了後送風のみの運転(1時間)を行い除湿フィンを乾燥させます。

⑦放熱用フィン異常温度プロテクタ内臓

 冷却ユニットの放熱側が異常高温度になった場合に冷却ユニットの電源を停止させ、正常に戻ったときに自動で復帰します。

⑧送風機単独運転

 除湿送風により床下内が十分に乾燥した状態を維持するようになった場合は除湿ボタンをOFFに設定すればコントローラー運転時に送風機のみが動作し、床下の湿気澱み防止を行います。

●除湿運転は湿気の改善状況により、強弱の切り替え(手動)が可能です。

●除湿性能(通常運転)公称値

●フィトンチッドカートリッジ標準装備

 ドライプロはお試し版フィトンチッド(植物精油)カートリッジを標準装備しています。フィトンチッドとは樹木が自分を守るために発散させる天然の抗菌成分です。その芳香には悪臭を消す中和消臭作用やカビや虫を寄せつけない抗菌・防虫作用などがあるといわれます。フィトンチッドの効果に関しての詳細は、SEIHO-WEBより社内実験データ等を参照

■ 定格・性能

床下換気と床下除湿の違いについて

床下換気[自然な環境に近づけ床下を改善]
 床下を風通しの良い自然な環境にし、木材の耐久性を高めます。
また撹拌・拡散型による動風効果でカビや腐朽菌の繁殖を抑えます。
雨季などの時期によっては床下に湿度の高い空気を取り入れることになり一時的に湿度、木部含水率が高くなる場合もありますが、一年を通じると確実に床下木部の含水率を低下させます。

※ただしハイブリッドコントローラーを使用している場合は水蒸気量をセンサーで感知し換気動作させますので、雨季など外気の湿度が高い時期も床下に湿気を取り込みにくくなります。

 

床下除湿[季節に左右されず素早く床下を改善]
 機械的に除湿された空気を床下に撹拌させることで確実に床下の湿度を下げ、木材やコンクリートの含水率を低減させカビや腐朽菌の繁殖を抑えます。
床下換気と比較して時期(梅雨時など)に左右されにくく即効性に優れます。

※密封された空間や空気の動きが無い淀んだ空間(局所)に対し、除湿します。