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基礎断熱工法住宅の床下湿気トラブルを解決する

2025.07.25 床下除湿

~課題は、いかに湿気を取り除き、カビや腐朽を抑えるか~


■ 基礎断熱工法とは?

基礎断熱工法は、もともと北海道などの寒冷地で普及した工法で、現在では本州以南にも拡大しています。
この工法では、基礎の立ち上がり部分に断熱材を施工し、床下空間を室内の一部として扱うのが特徴です。従来の床下断熱と異なり、床面での断熱施工が不要となります。

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■ 基礎断熱工法のメリット

● 冬季

  • 地熱の影響で床下温度が安定し、床が冷えにくい

  • 室内暖房の空気が床下に入り込み、水回り空間の床面の冷えを軽減

● 夏季

  • 高温の日でも地熱により床面が冷やされる効果がある


■ 日本の気候と基礎断熱の注意点

本州以南の多くの地域は、高温多湿・梅雨がある蒸暑地であり、
カビ・ダニなどの発生、構造材の腐朽など、木造住宅にとって厳しい環境です。

■ 注意すべきポイント:

  • 特に住宅完成初年度の6月〜9月は、床下の湿気トラブルが発生しやすい

  • 原因の大半は、土間コンクリートからの水蒸気

    • 一見乾いて見えても、水分が完全に抜けるまで1〜2年かかる

    • 工期中の雨などにより追加の水分が混入することも

  • 夏場にこの水分が床下にこもると、高温多湿→カビ発生リスク大


■ 木部の強度低下にも直結する床下湿気

湿気が構造木材に蓄積すると、強度が著しく低下します。
その結果、地震・台風などへの耐久性も損なわれる可能性があります。

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■ 解決策:専用床下除湿機のご提案

当社では、基礎断熱住宅に特化した床下除湿機を開発・販売しています。

床下除湿ユニット「ドライプロ」

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▶ 製品の特徴

  • 土間コンクリートや生活湿気由来の水蒸気を効率除湿

  • 結露を防ぎ、カビや腐朽菌の発生を抑制

  • 長期的に床下の乾燥状態を保ち、住宅の耐久性を向上

▶ 導入実績と効果

  • 多くの施工業者様から、基礎断熱住宅の湿気トラブル相談を受けてきました

  • 通気口の設置が難しい工法でも対応可能

効果検証実験で高い除湿性能を確認

床下除湿送風機「ドライ・プロ」効果検証テスト

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実験方法  基礎断熱工法住宅の新築初期を想定し、各棟の床下基礎に36リットルの水を散水後、乾燥木材(杉)を設置し、木材の含水率及び床下の湿度を測定。
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・テストハウスA棟:床面積約10坪  基礎断熱工法床下(ドライ・プロ設置) ※除湿運転時間は9:00~17:00の8時間運転を毎日 ※毎日の除湿量の平均値500㎖/日 ・テストハウスB棟:床面積約10坪  基礎断熱工法床下(除湿送風機無し)
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※1決まられた条件下の結果であり、製品設置後の湿度低下やカビ防止の実使用効果を確約するものではありません。

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福岡大学 須貝名誉教授による 床下除湿機効果確認

「この床下除湿機で得られる効果として重要なのは、木部の含水率低減によって木材強度が大幅にアップすることです。一方、床下からの湿気が外壁内に上がって壁内でカビが発生する場合もあるのです。そういった意味から、日中は木材が湿気を放出しますからその時間帯にそれを除湿するという考え方は理にかなっており、さらに送風(攪拌)機能によりカビの発生しにくい環境になりますから基礎断熱工法の湿気対策品としてかなり有効であると思います。今回の実験データとしても満足できる結果となっていますね。」
(須貝教授考察)


■ まとめ:基礎断熱+除湿で快適・長持ちする住まいへ

基礎断熱工法は優れた断熱性能を持ちますが、日本の湿潤な気候への対応が鍵です。
当社の専用除湿機を導入いただくことで、快適で健康的、かつ長寿命な住宅が実現できます。

説明動画

最後までお読みいただき有難うございます。

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