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水が引いたあとこそ大切です。床下・床上浸水後に、まずやるべきこと

2026.08.20 床下関連

先日の大雨により、千葉県内では各地で大きな浸水被害が発生しました。

道路が冠水し、住宅地にも大量の水が流れ込み、多くの住宅が床上・床下浸水の被害を受けています。

水が引けば、ひとまず安心。

そう思いたくなります。

しかし、住宅にとっては、水が引いてからが復旧の始まりともいえます。

特に注意したいのが、普段は目にすることのない「床下」です。

今回は、床下浸水・床上浸水が起きたあと、住まいを守るために何をすればいいのか。

できるだけわかりやすく整理してみます。

まず、片付けを始める前に

浸水後の住宅には、泥や下水、油、さまざまな汚れが入り込んでいる可能性があります。

見た目には普通の泥水でも、衛生的に安全とは限りません。

清掃するときは、

  • 厚手の手袋

  • 長靴や底の厚い靴

  • マスク

  • 必要に応じてゴーグル

などを着用し、できるだけ肌を露出しないようにしてください。

また、浸水した電気設備やコンセント、家電製品などは、安易に通電させないことも重要です。

「乾いたように見えるから大丈夫」と自己判断せず、必要に応じて電気工事業者など専門家に確認してもらいましょう。

床下浸水は「見えなくなったから終わり」ではありません

床下浸水で難しいのは、室内から被害が見えにくいことです。

床の上はいつもと変わらない。

水もすでに引いている。

だから大丈夫だろう。

そう考えてしまいがちです。

しかし床下には、泥や汚れだけでなく、大量の水分が残っている場合があります。

木材や断熱材などが水分を含んでいることもあります。

つまり、

水がなくなったことと、床下が乾いたことは同じではありません。

ここは、とても大切なポイントです。

浸水後の基本は「排水 → 清掃 → 乾燥」

床下に水が残っている場合、まず必要なのは排水です。

その後、床下に流れ込んだ泥やゴミなどを可能な範囲で取り除きます。

そして重要になるのが、

しっかり乾燥させること。

厚生労働省も、浸水した家屋の感染症対策として、清掃と乾燥の重要性を示しています。

消毒液を大量に撒けば解決する、というものではありません。

汚れが残ったままでは十分な効果を期待できないため、まず汚泥や汚れを除去し、清掃し、乾燥させることが基本です。

なぜ「乾燥」がそんなに重要なのか

床下は、もともと日光が当たらない場所です。

そこへ大量の水が入り込むと、自然に乾くまで長い時間がかかる場合があります。

さらに、

床組みの木材
断熱材
基礎周辺
土壌
配管周辺

など、さまざまな場所に水分が残ります。

湿った状態が長期間続けば、カビや悪臭などの原因になります。

木造住宅では、木材を長期間湿った状態に置かないことも重要です。

だからこそ浸水後は、

「水を出す」だけではなく、「湿気を出す」ところまで考える。

ここまでが復旧作業です。

床上浸水では、さらに確認する場所が増えます

床上まで水が来た場合は、床下だけの問題ではありません。

床材、壁、断熱材、建具などにも水分が入り込んでいる可能性があります。

特に注意したいのが壁の内部です。

表面だけ拭いてきれいになっていても、壁の中の断熱材などが濡れている場合があります。

この状態で表面だけをきれいにして閉じてしまうと、内部に湿気を残してしまう可能性があります。

床上浸水の場合は、被害の程度によって床材や壁材を部分的に撤去する必要が出てくることもあります。

無理に自分たちだけで判断せず、建築会社や工務店などに状態を確認してもらうことをおすすめします。

「とりあえず消毒」より先にやることがあります

水害後というと、

「消毒しなければ」

と思われる方も多いでしょう。

もちろん、状況によって消毒が必要になる場合はあります。

しかし、その前にやるべきことがあります。

泥を取り除く。
汚れを落とす。
そして乾かす。

この順番が大切です。

特に床下については、薬剤を撒くだけで安心するのではなく、まず床下環境そのものを清潔で乾燥した状態へ戻すことを考えてください。

扇風機や送風機を使って、空気を動かす

自然乾燥だけでは時間がかかる場合、送風によって乾燥を促進する方法があります。

床下点検口などから送風機やブロワーを使って空気を送り込み、床下に空気の流れをつくります。

ポイントは、

ただ風を当てるのではなく、湿った空気を床下から外へ出していくこと。

入口だけではなく出口を考えることが重要です。

住宅の構造によって床下の空気の流れ方は異なるため、床下全体へ風が届いているか確認しながら行う必要があります。

また、床下に潜っての作業には危険も伴います。

無理な作業はせず、難しい場合は専門業者へ相談してください。

数日乾かしたから大丈夫、とは限りません

ここも注意してほしいところです。

表面が乾いていても、木材内部には水分が残っていることがあります。

できれば木材の含水状態なども確認しながら、十分に乾燥したことを確認してから復旧工事へ進むのが理想です。

急いで床や壁を元に戻してしまうと、内部に湿気を閉じ込めることにもなりかねません。

水害から一日でも早く元の生活へ戻りたい。

それは当然のことです。

しかし住宅については、

「早く元に戻す」ことより、「きちんと乾かしてから元に戻す」こと。

結果的には、そのほうが住まいを守ることにつながります。

こんな症状が残っていたら要注意

水が引いたあと、しばらくしてから、

「なんとなくカビ臭い」

「床下から湿ったような臭いがする」

「床が以前よりふわふわする」

「壁紙にシミや変色が出てきた」

「床や壁にカビが出てきた」

といった変化が現れることがあります。

こうした症状があれば、見えない場所に水分や汚れが残っている可能性があります。

一度、床下や壁内部などを点検してみることをおすすめします。

被害状況は、片付ける前に写真を残してください

そしてもう一つ。

復旧作業を急ぐあまり忘れやすいのが、被害状況の記録です。

水がどこまで来たのか。

床下にどれくらい水が入ったのか。

壁のどの高さまで濡れたのか。

家具や設備がどのような状態だったのか。

片付ける前に、できるだけ写真や動画で記録しておきましょう。

罹災証明や保険の手続きなどで必要になる場合があります。

床下浸水は「軽い被害」とは限りません

床上浸水と比べると、床下浸水は被害が小さいように感じられるかもしれません。

しかし住宅にとって大切な木材や基礎、断熱材、配管などが集まっているのが床下です。

そして、普段はほとんど見ることがありません。

だからこそ、

見えないところに水分を残さない。

これが非常に重要です。

水を出す。
泥を出す。
汚れを落とす。
そして、しっかり乾かす。

水害後の住宅では、この基本を焦らず一つずつ進めてください。

水が引いた日が、復旧のスタートです

大きな水害のあと、まず優先すべきなのは人の安全です。

そして生活を取り戻すための片付け。

住宅の復旧は、その次になります。

すべてを一度にやる必要はありません。

ただ、床下や壁の中など、見えない場所に入った水だけは忘れないでください。

水が引いて、道路が乾き、室内がきれいになると、災害は終わったように感じます。

けれど住宅の中では、まだ乾燥が続いています。

水が引いたあと、住まいをきちんと乾かす。

それが、水害後の住まいを守るための大切な一歩です。

参考 【住環境ラボ】浸水被害と床下復旧

 

追記:浸水被害製品の特別対応について

セイホープロダクツ株式会社では、豪雨や台風等により甚大な災害が発生した地域にかぎり、

浸水被害を受け保証対象とならない製品の修理や検査につきまして、特別に通常の規定枠外で

出来る限りの協力を実施させていただきます。

特別対応:浸水被害製品の修理対応と致しまして、特別価格(有償)にて代替機(新品)を発送します。

1.浸水被害製品特別対応の連絡先 (まずは、ご連絡・ご相談ください。)
 セイホープロダクツ株式会社 本社 品質管理課
 TEL:0120-278-900 又は 092-595-0704 受付時間:8:30~17:30(平日・月~金)

2.特別対応に際し事前に必要な情報
 被害にあった ①製品名、 ②ロット番号、 ③ユーザー様名

3.対応内容及び金額
 ご連絡分のロット番号に該当する換気扇を特別価格(有償)にて修理代替機として発送します。
 (業者様へ、ご注意)連絡頂きました特別対応分は、製品保証の関係上貴社在庫品からの
 取り換えではなく、当社から発送する代替機を必ず取付頂くようお願い致します。

※タイマーは対象外といたします。
※製造から10年経過した製品は対象外といたします。
※対象製品は、セイホープロダクツ株式会社(エス・デイ・ケイ株式会社)製の床下換気扇に限ります。