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SEASONS COLUM
AUTUMN EDITION |
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(有)住環境工房らしんばん
代表取締役 白水 秀一 氏
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一級建築士 健康配慮の新築・リフォームを設計から工事まで手掛ける。住まいの健康診断から始める本物のリフォームを推奨し、消費者セミナーも開催する等、その活動は各種メディアも注目。日本木造住宅耐震補強事業組合(木耐協)理事。 |
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風と住まい
〜建築のプロとして本物の換気設備を
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高温多湿の日本は、真夏の厳しい日射しにより暖められ、さらに水蒸気を多量に含む空気が停滞、布基礎であれば、さらに地面からの湿気が加わり、住宅の床下は想像を絶する環境にさらされている。
湿気は、シロアリを呼び、腐朽菌を増殖させ、住宅の足元を弱らせる。それだけではなく、繁殖した腐朽菌やカビ、ダニは、住まい手の健康にも悪影響を及ぼす。化学物質による被害ばかりがクローズアップされるが、「建物の構造の劣化」という視点から考えると、それ以上に、問題視すべき「湿気」(とりわけ床下)について、我々は深く考えなければならない。
住宅の洋風化や耐震向上のための強構造化が進むにつれ、床下は低く、区画(基礎の布部)も多くなってきた。それゆえ、床下の換気は妨げられるような造りになってきた。
一方では、基礎パッキン工法等、床下の換気を促進すべく配慮もなされてきたが、切り売り型の狭少宅地開発、住宅の密集化により、一般的な住宅地に建つ住宅は、光を充分取り入れることが難しくなった南面の庭や隣の家の高い塀が迫り湿気の停滞する北面が、当たり前になってきた。これでは充分な風通しは期待できず、床下の環境は悪くなる一方である。
建物(特に木造住宅)は、本来、自身で呼吸をし、体内浄化をおこなうものであると信じ、プランを練っていたが、今やその時代ではない。建物が機能しづらい部分は、機械化をうまく取り入れ、建物の長生きを手助けしてやらねばならない。
とりわけ、建物の大事な足元である床下は、最重要部位であり、機械換気を設置する意味は大きい。ただし、機械換気を設置する場合、空気の停滞箇所がないか、ショートサイクル(換気設備の近辺のみの空気の流れ)を生じていないか、ただ単に、機械換気を設置するだけではなく、実際の空気の流れを確認し、計画的な機械配置を考えなければ意味がない。
空気の停滞や、ショートサイクルを防ぐ意味で、撹拌型の補助機器の設置、湿気を中心部(より奥の部分)から、強力に排出するダクトタイプの換気扇の役割は大きな期待が持てる。
我々は、建築のプロとして、世に氾濫する様々な類似商品の中から、本物を見分け、施主へ提案しなければならないと思っている。
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