WIND FROM FUTURE 2003

SEASONS COLUM
SPRING EDITION
工学博士
須貝 高 氏

東京大学建築学科博士課程修了
現在、福岡大学工学部教授
「九州住まいづくり研究会」主宰

1-2003
SPRING
EDITION

風と住まい

 昔は、窓を閉めていてもいずれかの隙間から換気されていたのですが、最近の建物は、窓がアルミサッシに変わり室内が密閉化されています。

 例えば、冬期に酸素を使い、排気ガスを室内に出す暖房器は大変危険なことになります。暖房器が酸素を使い続ければ、酸素が減って一酸化炭素が発生します。ところで人間の血液は酸素と結びつくのですが、この一酸化炭素があれば、それと結びついて酸欠になって倒れてしまいます。タバコを吸えば、煙りが肺に入って肺ガンになることもあります。また室内の内装材や家具などから有害な科学物質が発生しますので、どうしても換気が必要になります。住宅は安心して生活するのが基本です。また、床下空気の入れ替えが大切です。日本は多雨多湿で温度が高いので、床下の構造体を腐らせることもあります。

 さらに台風もあります。その際、最も被害を受けるのは屋根部分です。得に、屋根裏は台風の時に雨が入らないように小屋裏換気口を小さくしています。そうしますと木材は水分を吸います。吸湿すればするほど、木の強度が低下して、台風時には屋根が吹き飛ばされるとこもあります。また鉄骨住宅では、鉄骨部分で結露することもあり、その水滴が天井部分に落ちてカビが発生することもあります。そのためには、屋根裏の空気を入れ替えて、湿気を上手に排出することが大切です。



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