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チェックがひとつだけなら、安心というわけではありません。ひとつでも該当すれば、それは住まいの危険信号なのです。

 本来、日本の家屋は高温多湿の気候に合わせ、開放的な造りで風通しの良い構造になっていました。しかし、現代住宅は快適さを追求し、高気密化、高断熱化を進めたため、近年その弊害が指摘され始めています。住まいの換気不足による様々な問題。これは床下や小屋裏も例外ではありません。
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とくに小屋裏にこもった熱気は、夏の冷房効果を低下させたり、建築材からホルムアルデヒドをさらに発散させ、それが室内へ流入し、シックハウス症候群の原因を作ります。
 また、暖房や冷房による室内と床下・小屋裏との温度差が、結露や湿気の原因になり、住まいに悪影響を与えます。
結露や湿気は大切な住まいの柱・木材の腐朽や、押入れなどにカビ・シロアリ・ダニの発生を促す大敵です。このような状態のままでいると、家族の健康までも脅かす恐れがあります。いつもは見えない小屋裏や床下(※)の換気が、住まいと家族の健康の重要なポイントなのです。
(※)床下換気シリーズも。おすすめいたします。

小屋裏換気システムによる熱気対策

 夏場、小屋裏にこもった熱気は輻射熱として室内の温度を上昇させ、冷房効率を低下させます。小屋裏を機械換気すると小屋裏構造材にたまる蓄熱が低くおさえられ、とくに日没後の冷房効率がアップします。また、冷房の過剰使用を減らします。

サーモトレーサーによる小屋裏と室内、人体の温度比較

cf14.jpg条件:A棟・換気あり、B棟・換気なし■測定機器:NECサーモトレーサーTH-5100■テストハウスAは、小屋裏の柱等の木部や天井面の温度が低く、室内では高さによる温度差が軽減されている事がわかります。
■テストハウスBは、小屋裏にこもった熱気で室内天井面が高温になっています。その輻射熱で室内にいる人の頭部も熱くなっています。エアコンを入れても天井面は変わらず高温で、室内床面側だけ温度が下がっています。室内の高低温度差が大きくなると人体に悪影響を及ぼします。
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室内エアコン電力量効果実験

当社テクニカルセンター、テストハウスA・Bでの小屋裏温度を比較しグラフ化しました。
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小屋裏を換気することにより、晴れた日のエアコン動作時の電力量の低減率は約15%〜23%(※)あり省エネ効果を確認しました。
(※)状況やエアコンの能力・効率により異なります。エアコン運転時間16:00〜22:00までの6時間

京都府立大学生命環境科学研究科との共同解析

 当社テストハウスをベースに各断熱仕様で換気効果を検証
建築環境の動的解析ソフト「THERB」(※1)を用いた数値シミュレーションにより
室温建築各部位の温度やPMV(※2)・PPD(※3)を解析。

(※1)住宅の品質確保の促進等に関する法律第53条4項の規定に基づく特別評価方法認定取得(国土交通省認定番号141)の評価する方法
(※2)温熱的快適性を表す温熱指標
(※3)PMVと予測不満足率PPDとの定義式PPD=100-95exp{-(0.03353・PMV4+0.2179・PMV2)}

建物モデルの断熱仕様

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解析結果

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1】天井面積約20坪換気量480㎥/h時において、充填断熱でPMV値の改善や各部位での温度低下が確認され、とくに外断熱やリフォーム住宅では最大2℃の室温低下やPMVと不満足者率がそれぞれ0.5以上、20%以上低下が確認されました。
小屋裏換気量と住環境の改善との関係は約6.7回/h(天井裏面積20坪で480㎥/h換気)換気程度が効率が良いと結果が出ました。

『ストック住宅の活用に向けて』

京都府立大学教授 工学博士 尾崎 明仁 氏

 日本の住宅政策は、近年まで住宅供給とGNP(国民総生産)の上昇を目標に掲げ、スクラップアンドビルドを前提として新築住宅の生産を優先してきました。

 そのため、新築・建替え中心の住宅市場が形成され、中古住宅市場やリフォーム市場は未整備な状況です。

 また、高耐久・高品質な住宅建設は少なく、日本の住宅寿命(30年弱)は欧米の1/3以下と極めて短い状況です。
 しかし、地球温暖化対策(省エネルギーや長寿命化によるCO2排出量の削減)が喫緊の課題である現在は、環境負荷の軽減および持続可能な都市造りなどの必要性から、ライフサイクルアセスメント(LCA)を基にしたストック住宅の活用へ政策転換されています。

 LCAとは、建築が生涯期間(材料生産、建設、運用、廃棄)を通じて環境に与える負荷の総量を予測する手法であり、ライフサイクルエネルギー(LCE:一生涯に消費したエネルギー消費量)、ライフサイクルCO2(LCCO2:一生涯に排出したCO2の排出量)などが提案されています。

 他にも住宅性能表示制度やCASBEEなどの住宅の性能評価手法が施行されており、新築住宅のみならず中古住宅もその性能を定量的な数値で表すことが求められています。住宅性能の向上(環境負荷の軽減)には、省エネルギーと長寿命化が非常に重要であり、住宅の換気はそのための有効な方法であると考えられます。

オフィシャルニュースレターWIND FROM FUTURE
「SEASONS COLUM -風と住まい-」より

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熱気だけじゃない結露(湿気)にも注意が必要

 つづいて、小屋裏の結露・湿気について考えています。
小屋裏の温度変化は室内と小屋裏との温度差を生じさせ結露を発生させます。とくに熱伝導率の高い軽量鉄骨いわゆるプレハブ構造では結露が発生しやすくなります。
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結露は天井のシミ、カビを発生させ、また木材は水分を含むと強度が低下するため、台風・地震・積雪などに対して十分な強度を保てなくなり損壊や事故につながるケースもあります。
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最近多い太陽光パネル設置住宅の結露トラブル!?

cf11.jpg太陽光発電の普及に伴い、太陽光パネル設置工事が原因と思われるトラブルが増加しています。販売店業者側には漏水や結露対策を正しく施すことが求められています。
1、ルーフィングを通しての漏水
2、小屋裏の固定ビス等による内部結露
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資料提供:福岡大学建築学科・須貝研究所

cf06.jpg含水率30%の生材を1としたときに、乾燥度合いによって強度がどれだけ増すかを示しています。含水率12%にすると、強度が約2倍に向上します。結露に注意を!
結露は自然現象ですが、漏水と同じような被害をもたらします。現象として、野地裏面の水滴には2つの形が見られます。
●水滴が一カ所に発生している場合
→ほぼ釘穴からの漏水
●水滴が全面的に付着している場合
→結露が発生
結露は、現場状況で温湿度条件、屋根形状等いくつかの要件が重なった場合に発生しやすいので注意が必要です。

小屋裏換気による結露排出データ

cf07.jpg換気扇を運転し通風効果により結露発生の制御効果が認められた。
SEIHOテストハウスにて強制的に結露させた場合(測定点:風速0.5m時)

cf08.jpg換気扇を運転し通風効果により約30%の湿気(水蒸気)排出が認められた。
当社テストハウスの室内で石油ストーブを焚き、その影響で小屋裏に溜まった湿気(水蒸気量)を測定。

小屋裏にも有害物質??

最後に、小屋裏で使われている木材(合板)や接着剤などに含まれるホルムアルデヒド、VOCが、人体に悪影響を及ぼす場合があります。小屋裏の温度が高くなると、それらの物質が発散され、室内へ流入することが考えられます。小屋裏換気をすることで、有害物質を屋外に排出するとともに小屋裏が室内より負圧になり室内への侵入を防ぎます。
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